nekogatarin's blog

猫を愛するトリマーの日常

お家ケア【歯磨き(前編)】

皆さんこんにちは!

最近焼き芋にどハマり中のネコ語りんです!

「いしや〜きいも〜♪」なんて音を流しながら昔は石焼き芋販売カーが近所に来ていましたが、最近はほとんどあの音を聞かないですね。

その代わりスーパーやコンビニで簡単且つ手軽に買えるようになりました‪(*ˊᵕˋ* )

便利だけど何だか寂しい…

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そんなわたくし、最近思う事があります。

それは…「うちの猫の口臭がものすごく酷い!」という事。

 

猫の口臭は「生魚の臭い」と言われるように良い匂いのするものではないです。

今まではあまり気にならなかったのですが、

ある日、隣でくつろぐ猫が欠伸をした途端にものすごい悪臭を感じました。

まさかと思い顔を近づけると、猫の口から生魚を通り越して腐った魚のような悪臭がしたんです、!

 

「にゃー」、と一鳴きするだけでふわっと香る始末。

同居人もこの臭いには顔をこれでもかとしかめています。

 

ひとまず飼い猫の口の中がどうなっているかを確認して、口臭の原因を探って見ましょう。

 

目次:

 


1.猫の口内

では、口内の状態を確認してみましょう。

写真のように口の間に軽く指を入れると猫自身で開けてくれます。

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目立った汚れや歯茎の腫れ、口内炎などはありませんが、ざっと見た感じ若干歯垢が付いて黄ばんでますね。

このように口を開けただけでとても臭います。

そして口に触れた指も激クサです(  ・᷄-・᷅)/~

そのままそれぞれの歯の状態を確認してみます。

猫の歯は全部で30本生えています。

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•切歯(せっし)

上下合わせて12本生えていて、肉を引きちぎる時に使う歯です。

綺麗に生え揃っていて何ら問題は無さそうです。

うちの猫は食卓の刺身を奪う時など器用にこの切歯を使って盗んでいきます( ˊᵕˋ ;)

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•犬歯(けんし)

上下合わせて4本生えていて、この歯を獲物の首筋に刺し込んで仕留めます。

うちの猫はキャットフードが主食なので、普段使うことのない犬歯は問題は無さそうです。

 

•前臼歯(ぜんきゅうし)

上下合わせて10本生えていて、肉や草を噛み切る歯です。

見たところ少し歯石が付いています。

 

•後臼歯(こうきゅうし)

写真では見えませんが、前臼歯より奥の方にあります。

こちらは上下合わせて4本生えていて、猫は基本的に食べ物を丸呑みにしますが、骨などの固いものを噛み砕く時はこの歯を使います。

こちらも少し歯石が付着していますね。

 

全体を確認してみましたが、歯石のせいで前臼歯と後臼歯付近の歯茎は少し赤く腫れていました。

歯石は歯周病や歯肉炎、口内炎、キツい口臭を引き起こすため、日頃から予防することが大切です。

 

2.歯石や歯垢を付きにくくするには

 

歯垢や歯石の予防には歯磨きがおすすめです。

方法は指に市販のガーゼやペット用歯磨きシートなどを巻いて、歯茎や歯間を優しくマッサージするように行います。

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指先で触ることで歯のぐらつきや歯肉が腫れていないかなどのチェックも出来ます。

 

歯石を防ぐ為に歯磨きをするのも大切ですが、実は唾液の分泌量を増やすことでも歯石を付きにくく出来ます。



3.唾液の分泌量を増やすには?

 

ドライフードを与える

病気や高齢で固いものが食べられない猫は変えるのは難しいですが、元気で食欲も旺盛な猫なら日頃からドライフードを与えることで咀嚼する回数も増えるため、唾液の分泌を促してくれます。

またドライフードは、ウエットタイプやペーストタイプのご飯より歯に付着しにくいです。

 

適度に硬いものを噛ませる

猫がじゃれて噛み付くようなおもちゃなどを噛ませることでも唾液の分泌量が増えます。

歯磨きガムなどを噛ませることも効果的です。

 

運動させる

適度に運動させることも唾液の分泌を促してくれます。

運動不足の解消、ストレス発散になり体調を整えることで質のいい唾液が分泌され、いい口内環境を保つことが出来ます。

猫じゃらしを追いかけたり、キャットウォークの上り下りなどが有効的です。

 

今回は私の飼っている猫の口の中を観察しましたが、全歯しっかり綺麗に生え揃っていて、顎のズレもなく噛み合わせも問題ありませんでした。

また体調面も異常はなく、しっかりとご飯も食べていて元気なため、恐らくこの黄ばんだ歯垢と歯石が激クサ口臭の主な原因だと思われます。

 

歯の病気(歯周疾患)は3歳以上の犬猫では80%以上にみられます。

歳を重ねるごとに歯の病気を起こすリスクは高くなるため、普段からお家でケアをしてあげることが大切です。





4.歯垢と歯石が付いてしまったら…


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予防方法はいろいろありますが、歯垢は3〜7日で歯石になります。

うちの猫のように歯石が出来てから優しく拭くだけでは取り除けません。

この場合、どうしたら良いのでしょうか?

 

次回後編では、色々な歯磨きグッズを使ってみて、

歯垢や歯石がどれくらい取れて、どれくらい臭いが改善されるかを試してご紹介したいと思います。

 

ではまた〜*˙︶˙*)ノ”

 

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キャットウォークで遊ぶ猫さん